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私的 蘭光生ベスト30(第30位〜26位) 「蘭光生」名義のエロ小説に一通り目を通しましたので、私的なベスト30作品のランキングを作ってみました。 「この作品のどこが良いんだ?」 とか 「あの作品がランクインしてないなんてあり得ないだろ」 などの向きも当然おありでしょうが、あくまで私の個人的な好みによるものなので、どうぞご容赦下さいませ。 各作品には簡単なあらすじと、内容の感想を付しました。 それではまず第30位〜26位までを紹介いたします。 第30位 新妻檻禁飼育 <あらすじ> 深見淳は30才の節目で会社の希望退職に応じ、しばらくは気楽に無職で暮らそうと考えていた。 住まいにも金にも当分は困らないが、独身の身の上では女の肌が恋しい。そこで彼が思い付いたのは、マンションの隣室に住む美しい新妻、小久保真奈美を拐かし、自室で思うさまに凌辱しようという計画だった・・・・。 <感想> 1989年発行のフランス書院文庫「性獣」収録が初出らしいので、蘭光生氏もとうに売れっ子となり、創作への緊張感を欠いていた頃の作品ではないかと感じます。 ためか内容的には弱く、氏がそれまで培った監禁凌辱モノのプレーンなフォーマットを流用してチョイチョイと書いてみた、みたいな緩いノリが感じられます。 故に30位と低順位になりましたが、プレーンなフォーマットということは、逆に言えば基本的な要諦は押さえて書かれているわけで、ズリネタ用として最低限不足のないものになっていると思います。 ちょっと困るのは、ヒロインの真奈美さんが呆れちゃうくらい意志薄弱な人で、レイプものの迫力を大きく削いでいること。 何ら激しい抵抗を見せるでなく、どころか妊娠までさせられながら、胎児の成長をちょっと嬉しそうに暴行犯に報告するあたり、読んでいる方が 「奥さんそれで良いんですか?」 とそぞろな気分になってきます。 男に抗う術の無いヒロインが蘭光生作品の定番とは言え、ここまで手のかからない被害者も珍しいよなと感じました。 第29位 狼たちの熱い午後 <あらすじ> 福本物産ビルのコンピュータールームに、白昼、武装した暴漢が2人、立て籠もった。 国際テロリストだという彼らは、福本物産社長の殺害を謀ったが失敗し、ここに逃げ込んだらしい。 いずれ警察の包囲を突破するつもりの2人は、行き掛けの駄賃とばかり、居合わせた女子社員を皆全裸に剝き、凌辱し始めた。 山口りか、小暮憂里、志村朱美、水田千秋・・・・・美人揃いのOLたちが、次々と狂犬の毒牙に引き裂かれてゆく。 <感想> 1981年発行のサラブックス刊「教え娘犯す」収録が初出ということです。 大勢の女子社員を全裸にした上で人質にするあたり、本編発表の2年前に起こった三菱銀行人質事件(ソドムの市事件)からインスパイアされたのではないかと思える内容になっています。 タイトルは映画「狼たちの午後」のもじりでしょうか。これも強盗のお話だし。 蘭光生氏の作品では、凌辱されるヒロインは1人〜多くても3人くらいまでというのが通常ですが、本作では4人で、他にも犯された女性がいるという異例の設定です。 短編集の収録作品にバリエ感を持たせるため、毛色の違うモノも入れようという企図だったのかもしれませんが、被害女性が多い分、その心情の掘り下げが浅く、またそれぞれのキャラの書き分けもイマイチな仕上がりになっていると感じました。 特に小暮憂里と水田千秋は共に美貌の清楚系なため、1人に統合しても良かったんじゃないかな。 また志村朱美はヤリマンっぽい設定になっていますが、蘭光生作品でそんなキャラは見たくなかった気も・・・・。 小柄でロリっぽい雰囲気がある山口りかちゃんの被虐シーンに救われている作品という印象を覚えました。 第28位 喪心―ビデオ・スレイブ <あらすじ> カメラマンの松尾志門は、マンションの隣室に越してきた若妻・木津朝美と親しくなった。 朝美の美しさ、清楚さに欲望を抑えきれなくなった松尾は、言葉巧みに彼女の部屋へ上がり込み、暴行に及ぶ。 全裸に剝かれ、縛り上げられた朝美は、松尾の持ち込んだポルノビデオを再現するようなポーズを取らされ、残酷なSMプレイを強いられるのだった。 <感想> 1985年発行のサラブックス刊「淫魔」収録が初出。 美貌の人妻の凌辱モノとしてカッチリと不足の無い仕上がりです。 加害者である男の不敵さ、憎々しさも良く描けており、抜き用に問題無く使えると思います。 ただ今ひとつコクが足りないような印象も覚えます。 それが何故だか良く分からないのですが、もしかしたら男のキャラが、あまり女性や凌辱行為に執着の無い、知的でクールなイメージに振られすぎているからかもしれません。 どうやってもその女を手に入れてやる!とことん穢してやる!という執念、歪んだアイデンティティが見えないと言いますか・・・・ いつでもヤッたりイジメたり出来る、都合の良いセフレにしてやろうという程度のノリで、こんなヤツに見込まれたら最後、という危なさまでは感じないんですよね。 それがひいては、ヒロインの絶望感を薄めてしまっている憾みがあるように思いました。 第27位 嬲り人形 <あらすじ> 井家上晶子は26歳の美しい人妻だが、夫が一年間の海外赴任となったため、一週間のスキーツアーに1人で参加した。 そこで知り合った大学生・谷口光弘は、口実を作って晶子を自宅マンションへと呼び寄せる。そこにはもう1人、光弘とソックリな男がいて、2人で晶子を縛り上げてしまう。男は光弘の双子の弟、和宏だったのだ。 双生児に監禁され、終日セックス漬けにされる、いつ果てるともしれない晶子の地獄が始まった。 <感想> 1984年発行のサラブックス刊「美獣を狩れ」収録が初出。 人妻の監禁凌辱ものとして完成度が高く、ヒロインが逃げ出す術も無く絶望してゆく様子が上手く描かれています。 加害者が双子の兄弟だという独自の工夫も良い。 これが他人同士の2人ですと、それぞれのキャラを立てたり説明したりしないとなりませんが、見た目も変態性もソックリの2人なら、その辺の表現をコンパクトに出来ます。 双子は交代でレイプしたり眠ったりすれば良いので、ヒロインは同一人物から休みなく犯されているように感じ、次第に現実感覚を失っていきます。一卵性双生児の加害者という設定がキチンと活かされているわけです。 また2人から同時に前後を犯されて、その倒錯感覚で官能がいや増してしまうというのもエロくてグッド。 「嬲」という字を体現した、というようなレトリックが作中でありますが、まさに抵抗不能の暴力を分かりやすく形で示した良編だと思います。 第26位 恥辱の僧衣 <あらすじ> 由加は28歳。後妻に入った先で夫を早く亡くし、先妻の娘・眉美と共に暮らす美しい未亡人だ。 東京へ引っ越すことになった由加と眉美は、法要のために地元の寺を訪れる。しかし亡夫の旧友である住職・了海は、邪悪な破戒僧だった。 夫の死後1年、性の営みを持つ術もなく過ごしてきた由加の女体は、了海に縛り上げられ、凌辱されながらも、激しい喜悦の反応を示してしまう。そして悪僧の魔手は、汚れを知らない眉美の裸身にも伸びて・・・・ <感想> 1983年発行のサラブックス刊「奪われた教室」収録が初出。 エロ坊主が未亡人を手籠めにするという、内容自体はよくある古典的なものです。 故にそれだけだと弱いと思ったのか、蘭光生氏は未亡人の娘も登場させています。 ただその娘を未亡人に剃毛させたりと色々やってみても、どうもそこにリビドーが込められておらず、嵩増しのためのシーンに見えてしまっているのは残念です。 また娘は先妻の子という設定になっており、それがストーリーに活かされれば良いですが全くそんなことはなく、ならば単純に実娘ということにしても良かったのではと感じました。 それでも私は人妻モノが大好きですので、貞淑なヒロインが坊主のテクニックで散々にイカされて屈辱に震える展開にはやはり興奮させられました。
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