私的 蘭光生ベスト30(第25位〜21位)

 
 「蘭光生」名義のエロ小説私的ランキング、第25位〜21位です。


 第25位 凌辱花(長編)

 <あらすじ>
 美しく清純な女子大生・竜野三鈴は、友人の中井江里奈とディスコに出かけた帰り道、男子大学生3人組の「家まで送ろう」という申し出を受け、迂闊にも彼らの車に乗り込んでしまった。
 薬で眠らされ、男らのマンションに連れ込まれた2人は、共に処女を奪われ、アヌスまでも犯されてしまう。
 翌朝になってようやく解放されたものの、三鈴の地獄は、その後も果てしなく続くことになるのだった。

 <感想>
 1984年にミリオン出版社から発行された、スナイパーノベルズシリーズの単行本が初出らしいです。
 このランキングでは初の長編作品となりますが、蘭光生氏のエロ作品では、長編と短編で内容に大きな相違は無いように思います。
 どちらもヒロインが犯されまくって絶望してゆくというシンプルなプロットであり、長編の方がその過程をじっくり描いているという程度の違いです。
 ヒロインの人数も、長編だから増えるということはなく、本作でも2人だけ。
 しかも2人のうち三鈴ちゃんにほとんどの紙幅が割かれ、江里奈ちゃんの方は中盤からほぼ姿を消してしまいます。
 これは江里奈ちゃんが単純に脇役というのではなく、ぶっちゃけ三鈴ちゃんの引き立て役として、序盤に登場するからだと思います。
 強姦されながらもすぐにその境遇に馴染んでいく、いささかズベ公(死語)の素養もありそうな江里奈ちゃんによって、三鈴ちゃんの、いかにも清楚で気弱な、被虐のヒロイン像が際立つのですが、その作業が完了したら江里奈ちゃんの出番もオシマイというわけです(ちなみに江里奈ちゃんは過去に一度だけ男性経験があったと劇中で説明されますが、その後すぐ「私は(レイプされて)もう処女ではなくなったんだ」と慨嘆する等、記述に混乱が見られます)。
 三鈴ちゃんもその後初歩的な官能に目覚めますが、最後までそれに呑まれることも無く、弟との近親相姦までを強いられて絶望の底に沈む等、これでもかと可哀想な目に遭い続けるのはイケてる萌えポイントだと感じました。


 第24位 内診

 <あらすじ>
 静江は町医者の後妻に入った32歳のグラマーな美熟女だ。
 義理の息子を医大にコネ入学させるため、ある日静江は産婦人科の小田切教授宅を訪れる。
 しかし小田切は不意に邪な本性を剥き出しにし、静江を診察台に拘束して全裸に剝いてしまう。
 小田切に犯され、浣腸をされ、アヌスまでもを淫らな器具で責められながら、やがて静江の熟れた肉体は淫らに狂い始めるのだった。

 <感想>
 1979年に雑誌掲載された「内診台の令夫人」という短編が初出であり、その後1981年に発行されたサラブックス刊「美姉妹犯す」に「内診」と改題、改稿された上で収録となったそうです。
 内容的には、ムチムチな美熟女が悪徳医師にレイプされるという定番のものです。
 産婦人科の検診台に緊縛されて犯されるというのも、今日日のAV等ではよく見る設定だと思いますが、80年代当時は少し目新しかったのでしょうか。
 さてランキング26位の「恥辱の僧衣」では、母娘が義理の関係という設定が無意味ではないかと書きましたが、本作の場合はちゃんと意味があります。
 ヒロインの静江さんは後妻ですから、入った先の家庭で、亡くなった先妻に劣りたくない、上手くやっていきたいというプレッシャーを当然感じていると思われます。
 だから義理の息子のためにも色々と力を尽くさなければと気負っており、それ故、凌辱の罠に自ら飛び込んでしまうからです。
 大股開きのまま固定され、泣いて拒みながらも官能に屈していく静江さんの描写には迫力があり、貞淑だけど身体はエロエロというタイプの熟女ヒロインが好きな自分にはツボな作品と言えました。


 第23位 女教師 美夏の夏

 <あらすじ>
 美貌の女教師・星原美夏は、ある日ショッピングに出た新宿の裏路地で、担任している不良少女がヤクザ者に拉致されそうになっているのに遭遇する。
 巻き添えを食って地下室に監禁された美夏は、3人のヤクザたちから輪姦され、剃毛、陰部へのタトゥー描き込み、浣腸と、凌辱の限りを尽くされてしまう。

 <感想>
 1984年発行のサラブックス刊「美獣を狩れ」収録が初出。
 女教師がヤクザに拉致されてムチャクチャにされるという定番の内容ですし、凌辱描写も良いのですが、個人的にいささか難点も感じましたので低めの順位となりました。
 何がダメだったかと言いますと、ヒロインの星原先生のキャラがイマイチシャキッとしていないからです。
  若き美人教師というプレーンな外見は良いのですが、学生時代はボーイフレンドとスナックを飲み歩いていたり、教え子から助けを求められて、すぐに対処をしようか、それともその場から逃げ出そうかと逡巡するなど、他の蘭光生作品のヒロイン像からはちょっとズレたキャラクター造型となっています。
 作者としては、ステレオタイプのキャラばかりと誹られることを嫌ったのかもしれませんが、ここはやはり、清楚で無垢で正義感の強い、聖母のような女教師にしてもらいたかったところです。
 つまりエロ作品の立脚点であるヒロインの設定が魅力を欠くため、クライマックスの濡れ場の迫力までもを削いでしまっているように感じました。
 男と散々飲み歩いているような女が、今さら「処女ですイヤです許して下さい」もないもんだと興醒めしまうのです。
 教え子を救おうと決死の覚悟でヤクザに捕まったわけでもないため、そこで理不尽な拷問にさらされる悲劇性も稀釈されてしまっています。
 まあ教え子と言いましても、日々悩まされているトラブルメーカーの不良生徒なので、見捨てて逃げちまえと薄情な気分になるのも分からないではないですが。


 第22位 美獣を狩れ

 <あらすじ>
 能城可奈子は音大の1年生だが、同じ大学に通う美貌の姉・志乃路が突然誘拐されてしまう。犯人は可奈子が旅先で出会った駆け出しのマンガ家、小泉岸生だった。
 姉がレイプされている様を電話で聞かされた可奈子は、救出のために小泉の自宅へ駆け付ける。しかし彼女もまた小泉に囚われ、残酷な性調教を受けてしまう。姉と共に、美しい姉妹奴隷として・・・・。

 <感想>
 1984年発行のサラブックス刊「美獣を狩れ」収録が初出で、単行本のタイトルにもなっています。
 美姉妹の姉がさらわれて凌辱され、それを救出しようと敵地に向かった妹もまた囚われの身になるという、いわゆる「ミイラ取りがミイラになる」式の内容です。
 正義のヒロインや捜査官が悪党のアジトに潜入して捕まってしまい、凌辱を受けるという作品はエロマンガやAV等でも度々見かけますが、そうしたネタをもっと身近な人物や舞台で構成したものだと思います。
 私はそういうモノが好きなので、本作にもかなり興奮は出来ましたが、惜しむらくは、そうした「捕まりモノ」として徹底された内容にはなっていないとも感じました。
 紙幅のほとんどは姉・志乃路の凌辱に割かれ、妹の方は一発犯されてすぐ終わりというアッサリした処理になっており、彼女が絶望に落ちていく様子はほんの僅かしか描写されていません。
 蘭光生氏としては、姉妹それぞれの濡れ場を十分に書くことで、逆に山場を欠く、散漫な内容になることを嫌ったのかもしれませんが、私個人的にはそこに物足りなさを覚えてしまいました。


 第21位 悪魔の棲む病棟

 <あらすじ>
 盲腸を患った大学生の小森剛は、父が出資する小さな病院に入院した。
 そこに勤める純朴な看護婦・小川百合子に目を付けた剛は、悪友の山形を呼び寄せ、2人がかりで暴行に及ぶ。
 風呂付きの豪華な個室で、ナース服のまま緊縛された百合子は、処女を奪われ、浣腸をされ、恥毛を剃り上げられと、凄惨な凌辱地獄を味あわされるのだった。

 <感想>
 1981年発行のサラブックス刊「教え娘犯す」収録が初出。
 看護婦を入院患者がレイプするというネタは、昔からポルノ映画でも定番だったらしいですが、つまりそれだけ人気のあるジャンルということなのでしょう。
 しかし私個人は看護婦ネタというのが苦手でして、それは子供の頃、父母が揃って入院してしまったことがあり、その心細かった時、両親の入院先で立ち働く看護婦さんたちの姿を見て、
 「なんて尊いお仕事だろう」
 と子供ながらに感謝と尊敬の念を抱いてしまった経験があるからです。
 そんな人たちを暴力で犯すなんて・・・とポテンツが上がらず、要するにトラウマのようになってしまって、エロのネタとして避けたくなってしまうんですね。
 それでも本作をランキングに入れたのは、やはりその凌辱描写に迫力があったからです。
 蘭光生作品には剃毛シーンがよく出てきますが、本作のそれは特にネチっこくて興奮できました。
 ヒロインの百合子さんは、他作品のように際立った美女というのではなく、ちょっと田舎っぽい、健康的なグラマーというイメージで、それも個人的に好みのポイントでした。


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