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秀夫のハーレムである3LDKのマンションは、洋間が二部屋、和室が一部屋あり、3人の奴隷女には、その一部屋ずつが監禁場所としてあてがわれていた。 秀夫は普段、中央のリビングルームで寝起きし、仕事もそこでこなし、気が向くと女たちの部屋へ行ったり、逆に彼女らをリビングへ連れてきて事に及ぶのである。 今夜も夕食後の腹ごなしとばかり、高川みゆきが閉じ込められている六畳の畳部屋で、秀夫はひとしきり彼女の女体を弄び、互いに絶頂を味わい、身体を合わせたままで添い寝をしていた。 激しいオルガの余韻に身を灼かれ、ふっくらと肉の付いた下腹をヒクヒクと上下させている人妻の裸身を、秀夫が愛おしそうに撫でさすりながら、 「良かったかい、みゆき?」 と聞くと、 「ハイ、あなた・・・・」 みゆきは恥ずかしそうに身を縮めながらも、甘い鼻声で答えるのだった。 みゆきは秀夫のことを、まるで夫婦のように「あなた」と呼ぶようになっていた。 それは従順になったみゆきをさらに手なずけるため、秀夫が、 「ここには3人の女がいるが、お前はオレにとって一番大切な、つまり第一夫人だ。旦那に言うみたいに『あなた』と呼んで良いんだぜ」 などと甘言を囁き、みゆきがそれを受け入れたからである。 人間というのは浅ましいもので、同じ囚われの身であっても、一番、二番と序列を付けられるだけで、奇妙な優越感や劣等感を覚えたりするものだ。 いやむしろ、惨めな奴隷として扱われているからこそ、そういうつまらないことが救いに感じられたりするのかもしれない。監禁生活に疲弊したみゆきの精神(こころ)は、易々とその救いにすがってしまったのである。 みゆきは性感や性技も著しい成長を遂げ、秀夫の荒々しい要求に応えながら、自身も十分以上に快感を味わう術(すべ)を身に付けつつある。 アナルでの交合にもすっかり慣れて、最近ではむしろ積極的に、そちらでの挿入を求めることも多くなっていた。 指と舌の愛撫だけで女体の感度を限界まで高められ、抜き差しならない状態にされた上で、 「もう入れて欲しくてたまらないだろう? 前と後ろ、どちらに欲しいんだ?」 と秀夫から意地悪く聞かれると、みゆきは耳までを真っ赤に染めて恥じらいながら、 「お、お尻の方へ・・・・」 と消え入るような声で懇願したりする。 そんないじらしいみゆきの様子を見ていると、秀夫はこの美しい人妻を完全に征服したという万能感に酔いしれ、叫び出したくなるような興奮を覚えるのだった。 (3ヶ月前までは全く縁の無かった素晴らしい美女が、あれほど固く操を固めていた令夫人が、オレのことを愛しい良人であるかのように呼び、尻の穴を犯してくれと催促してくれるとは!・・・・・) 大地震は大勢の命を奪い、不幸に追いやったが、陰気な醜男だと忌み嫌われていた男の人生は、今や逆に幸福の絶頂であった。 「あの、あなた、ご相談したいことがあるのですが・・・・」 行為の汗がようやく引いた頃、みゆきが布団の上へ上体を起こし、不意にそう話しかけてきたので、秀夫は(おや?)という顔つきになった。 いかに夫婦じみてきたとは言っても、「相談」などというものを、みゆきから持ちかけられたことは初めてだったからだ。 「一体何だい? 今さらまた、ここから逃がしてくれなんて言い出すんじゃないだろうな?」 「そんなこと・・・・」 みゆきは静かにかぶりを振って、 「相談というのは、みわちゃんのことですわ」 「みわが?また何か世話を焼かせているのか?」 秀夫は芝居がかったしかめ面を作って言った。 彼は最近、家事の一部や、女たちの身の回りの世話を、すっかり従順になったみゆきに任せていた。 もちろん首輪と鎖で繋がれたままなのだが、手錠だけは外された格好で、みゆきはまめまめしく料理を作ったり、他の女たちを風呂に入れてやったりする。 まさにこのハーレムの主婦のような働きなのだが、みゆきはそれなりにやり甲斐を持って、その仕事をこなしていた。 後ろ手錠をされたままの紀子やみわを世話していると、自分は少なくとも彼女たちよりは上の、特別扱いをされている立場なのだと実感できる。そんな矮小な優越感であっても、今のみゆきにとっては大切な価値なのだ。 しかしこの地獄での暮らしに未だ馴染めない他の2人、特に若年のみわは、大声で泣いたり、みゆきの変心を強くなじったりすることが続き、その度に秀夫が脅しつけなければならなかったのである。 「世話が焼けるというのではないんですの。あの娘、妊娠しているかもしれませんわ」 「えッ!」 みゆきの言葉の意外さに、さすがに虚を突かれた思いで、秀夫は間の抜けた声を上げてしまった。 「確かなのか? いつ分かったんだ?」 「ここ最近、そうではないかなと思って・・・・先週、あの娘は少し早めに生理が来て、すぐに終わったんですけど、あれは生理ではなく着床出血だったのかもしれませんね。その後もずっと胸が張って痛いと言っていますし・・・・おめでただとすれば、おそらく1ヶ月くらいではないかしら」 「うーん・・・」 秀夫は思わずうなってしまう。 彼は女たちの避妊について、少なくとも最近では、それなりに気を配っていたつもりだったからだ。 大地震が起き、このハーレムを造り上げた直後の頃は、そんなことを全く気にしなかった。 地震被害があまりにも甚大だったため、東京は全て灰燼に帰し、自分の命も長くないのだろうと思い込んでいたためだ。 遠からず死ぬのであれば、何でもやりたいことをやってやろうと思うのは人の業である。だから鬼畜のような犯罪を犯す大胆さも持てたし、捕らえた女たちの身体など気遣わず、彼女たちの胎内へ散々に射精もしたのだ。後は野となれという心境であった。 しかし復興が始まって命の危険が遠ざかり、ハーレムを長く存続させてやろうという欲が出てくると、そんな刹那的なことも言っていられない。 女奴隷たちが妊娠などしたら面倒なだけだから、秀夫は避妊に気を付け始めた。と言っても避妊具などは使わず、生理周期を把握して危険日の性交を避け、常に膣外射精を心がけるといった、通り一遍のやり方ではあるが。 それが奏功したか、あるいは単に運が良かったのか、3人の女たちは孕んだりなどせず、今日までを無事に過ごしてきた。しかしその運もいよいよ尽きたということなのか・・・・ 「どうしましょう? 私にも出産の経験は無いから、詳しいことは分かりませんし・・・」 「どうもこうもないよ。本当に妊娠しているなら、みわをもうここには置いておけない」 みゆきの問いに、秀夫は渋面を作って答えた。 「こんな所で、赤ん坊なんか産ませられるわけがないものな。おめでたどころか大災難だ」 「じゃあ、みわちゃんを追い出してしまいますの? 身重の身体なのに・・・・」 「何も山奥へ捨ててこようってんじゃない。元の家へ帰れるよう、上手い具合に解放してやるさ。オレが誘拐犯として捕まっちまったらマズいから、十分気を付けなきゃならないが・・・・・いずれにしても、妊娠が本当なのかハッキリしてからの話だな」 言いながら秀夫は、不意に悪戯っぽい表情になり、 「お前も孕んでみるかい、みゆき? そうすりゃみわと同様、もうここには置けない。外へ出してやるから、旦那の所へ帰れるかもしれないぜ」 「まあ、そんな・・・・」 男の言葉に、思わず狼狽えきった反応を示してしまい、みゆきは自分でも愕然とした。 何故なら、そのとき彼女の中に湧き起こった感情は、紛れもない恐怖心そのものだったからである。 妊娠することが恐ろしいのではない。この共同体から追い出され、元の生活へ帰還しなければならないことが恐ろしかったのだ。 (・・・何てこと・・・・私にはこの部屋が、いつの間にか安住の地のように思えていたのだわ・・・・誘拐され、散々凌辱されてきた、地獄と言って良い場所なのに・・・・・) 自分が無意識のうちに、秀夫の奴隷妻としての立場を受け入れつつあったことに、みゆきは改めて気が付いたのだ。と同時に、他にどうしようがあったのかという、開き直ったような心情が芽生えていることにも。 地震で別れ別れになったままの夫、そして年老いた母の安否は気がかりだったが、これだけ汚され尽くした身体で彼らの元へ戻り、何事も無かったかのように生活を再開できるのか、みゆきには到底自信がなかった。 何より、夫がもしみゆきを迎え入れ、元通りに夫婦生活を送ることになっても、自分は日々欲求不満に悶々とするだけだろうという、確信めいた予感があった。 秀夫の与えてくれる快楽の大きさ、強烈さに比べたら、夫のそれは全く比べものにもならない。まるで児戯だ。 3ヶ月の監禁、凌辱生活によって、見事なまでに開花させられたメスとしての本能、貪欲さが、今さら夫との平凡すぎる性生活などで満たされることがあるだろうか? いいやあり得ない。想像するだけで、その退屈さにウンザリしてしまうほどなのだから。 (・・・そう、もう私はこの地獄の底でしか生きていけない・・・そういう浅ましい女に、すっかり造り替えられてしまったんだわ・・・・) 刺すように強い哀しさと切なさを覚えながら、しかし同時にみゆきは、目の前の醜い男に、今やハッキリした愛情を感じ始めていることを自覚した。 「お願い、意地悪をおっしゃらないで・・・・」 ほとんど泣き声になってそう言うと、みゆきはすがるような視線を向け、秀夫の胸に顔を埋める。 「そんな顔をするなよ。オレが本気で、お前を手放すなんて言うわけないだろうが」 3ヶ月前、闇の中で捕らえた美しい獲物が、すっかり従順なペットとなって目の前にいることに、秀夫はニンマリと満足げな笑みを浮かべた。 ゴツゴツした不細工な手がみゆきの頬をさすり、そのまま豊かな乳房、そして下腹部へと這い下りてゆく。 「あッ、いけません!・・・」 「何がいけないんだ? お前を捨てたりしないという証しに、また思いきり愛してやろうってんだぜ」 「でも今、済んだばかりで・・・・うッ、ダメ!・・・・」 口でそう拒みながらも、みゆきの肌はたちまち桃色に火照り、一度引いていた汗が再び浮き始める。やがて男の指が羞恥の茂みを掻き分け、柔らかな秘裂をVの字に拡げてゆくと、縁一杯に溜まっていた淫らな蜜が、迸るような勢いで幾筋も腿を伝った。 「ああ、あなた・・・・」 涙ぐんだ目を瞬き、みゆきは堪えかねたように熱い吐息を盛らすと、その見事な裸身を妖しくくねらせ始めるのだった・・・・(続く)
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